福井県立大学の新学部は「地域政策学部」2026年度開設へ JR福井駅周辺にキャンパス構想

 福井県立大学が設置を計画している文系の新学部について、名称を「地域政策学部地域イノベーション学科」とし、キャンパスを福井市のJR福井駅周辺のまちなかに置くとする構想をまとめたことが2月5日、関係者への取材で分かった。開設時期は現在の高校1年生が入学する2026年4月を目標に掲げる。

 立地場所は同駅東口の官民複合施設「アオッサ」が候補の一つとして検討されている。新学部は、地域の課題解決や産業創出を実践的に学ぶ地域系学部とする方向が示されていた。

 関係者によると、構想では新学部は1学部1学科体制。1年生は永平寺キャンパス(永平寺町)で一般教養系の科目を受講し、2年生からまちなかのキャンパスに移るとした。

⇒福井県の【大学】に関するニュース一覧

 新学部の立地に関しては、西行茂福井市長が市中心部のにぎわい創出につながるとしてJR福井駅周辺に設けるよう杉本達治知事に要望し、アオッサ1~3階のフロア活用を提案している。

 福井県立大は現在、経済、生物資源、海洋生物資源、看護福祉の4学部8学科体制。25年4月に恐竜学部(仮称)を開設することが決まっており、目標通りなら2年連続で新学部が誕生することになる。

 新学部を巡っては有識者会議の提言が昨年11月にまとまった。定員は数十人規模になる見込みで、既存の経済学部が経済・経営理論を専門的に学ぶのに対し、社会学や地理学など社会科学全般を対象とする方向。

 構想は2月定例県議会に提案されるとみられる。

© 株式会社福井新聞社