富山県教委は6日、県立高の2024年度推薦入試の志願状況を発表した。全日制27校63学科・コースの平均倍率は0.90倍で前年度と同率だった。志願者数は1079人(前年度1094人)で、記録が残る1996年以降で最少だった。推薦入試は13日に行われる。
●最高は富山東・自然科学コース2.42倍
平均倍率が1倍を下回るのは3年連続4度目。20校40学科・コースで定員割れとなり、1倍以上となったのは14校22学科・コースだった。最高は富山東・普通科自然科学コースの2.42倍で、南砺福野・農業環境科が2.25倍で続いた。最低は魚津工・電気科の0.07倍だった。
学科別では看護科1.71倍、普通科1.17倍、商業科1.09倍、家庭科1.06倍が1倍を超えた。普通、国際、農業、商業、家庭の各科は前年度から倍率が上がった。
推薦入試は面接や作文、実技で行われる。昨年度はコロナ下だったため、感染者や受験できない濃厚接触者に対し書類による選考が行われたが、今年度はコロナが5類に移行したため、特別な措置はなくなった。いずれも15日に合格内定通知を送る。