「子ども第三の居場所」事業、大槌に岩手第1号 つつみterrace

子どもたちが学び、遊ぶスペースからは吉里吉里地区を一望できる

 岩手県大槌町の社会福祉法人堤福祉会(芳賀潤理事長)は、同町吉里吉里(きりきり)で運営するこども園の敷地内に、放課後の児童生徒や地域住民らが集える交流拠点「つつみterrace(テラス)」を開所した。日本財団(東京)の「子ども第三の居場所」事業に採択され、本県第1号として整備。共働きや一人親世帯の子どもも安心して過ごせる環境を充実させ、地域コミュニティーの核としての役割も目指す。

 3日に現地で開所式を開き、住民ら約100人が参加。関係者がテープカットで祝い、地元の子どもや保護者らが施設を見学した。

 木造2階建てで、延べ床面積約100平方メートル。2階の学習スペースからは吉里吉里地区が一望でき、1階キッチンは学校の長期休業などに子ども食堂として活用する。スタッフは常勤1人、非常勤1人を配置し、子どもの見守りや学習サポートなども行う。総事業費5192万円と今後3年間の運営費は同財団が全額助成する。

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