時代、感性映すアート きょう7日から芸工大の卒業/修了展

学びの集大成となる多様な作品が並ぶ東北芸術工科大の「卒業/修了研究・制作展」=山形市・同大

 東北芸術工科大の「卒業/修了研究・制作展」(7~12日)を前に、関係者向けの内覧会が6日、山形市の同大で開かれた。人工知能(AI)などを活用した、枠にとらわれない作品や研究が並び、来場者は学生のユニークなアイデアや感性に夢中になっていた。

 2学部16学科・コースの学部生や大学院生569人が絵画や版画、工芸などを出品した。映像を使った斬新な平面作品や山形の自然を題材にした日本画、空想の世界を体感できる立体作品、宇宙とのつながりを表現した木彫などを展示している。

 美術科の卒展を担当する小金沢智日本画コース講師(41)は、学生たちは今の時代の違和感や美しさを独自の視点で表現しているとし「山形という都会とはまた違う生活環境の中、学生たちがどういう思いで制作したのかを感じてほしい」と話した。

 プロダクトデザイン学科は、今回初めて企業と連携し、展示会場を環境に配慮した素材でデザインした。

 一般公開は午前10時~午後5時、入場無料。今年は土日祝日の混雑を解消するため、平日の7~9日は午後8時まで延長する。一部の作品はオンラインストアで購入できる。

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