ヤマザワ(山形)、20年ぶり制服一新 ジャケットは男女デザイン統一

全面リニューアルされた新たなジャケットを着るヤマザワの女性社員。旧制服は「古着deワクチン」に役立てる=山形市

 スーパーのヤマザワ(山形市、古山利昭社長)は約20年ぶりに社員の制服を全面リニューアルし、ジャケットと生鮮担当用、店舗勤務の女性用の3種類を一新した。多様性の観点から男女差を解消するため、ジャケットはデザインを統一し、女性社員の服装の自由度を高めた。

 新制服は青や白、緑といった同社のイメージカラーを取り入れ、軽く動きやすい素材を採用した。ジャケットは胸より上と腕が濃紺、胸より下は灰色にし、右胸にアルファベットで社名を入れた。ポケットを多めに設け、利便性を高めた。本部勤務の女性はこれまで上下、制服着用としてきたが、リニューアルを機にジャケットのほかは私服着用を認めた。

 店舗勤務の女性向けも濃紺にし、ズボンとキュロットを選べるようにした。生鮮用ユニホームは従来のイメージを踏襲して乳白色を基調に、右袖にロゴマークを刺しゅうした。

 20~40代の社員7人がプロジェクトチームを作り、1年にわたって検討した。1月15~31日を移行期間とし、2月から切り替えた。旧制服のうち、未使用品や状態の良い物は不要衣類を回収し、途上国にポリオワクチンを贈る「古着deワクチン」に役立てる。

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