生成AI、こう使おう 山形市職員、業務効率化へ提案

生成AIの活用について提案する職員たち=山形市役所

 山形市は6日、生成人工知能(AI)の効果的な活用方法を探るワーキンググループの発表会を市役所で開いた。職員が業務効率化を図るアイデアや観光分野への生成AI導入を提案した。

 情報企画課など運用担当の4課と若手職員計16人が3班に分かれ、昨年10月から検討してきた。企画提案や文章の要約といった業務の効率化を模索した班は、生成AIへの命令文(プロンプト)の事例集を作成。利用頻度を高めるため、柔軟に検索できるようにした。修正を加え、庁舎内で活用していく。

 他の2班は生成AIを活用した▽ニーズに合った旅行プランの提示▽各課ごとの手引きやマニュアルを学習させた自動対話システム「チャットボット」の導入―を提案した。今後、事業化の可能性について検討する。佐藤孝弘市長は講評で「100%正確ではないのが大前提だが、生成AI活用についての方向性が明確になった」と述べた。

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