小田原市立病院に遠隔ICU導入へ 昭和大とオンライン接続、重症者見守り

小田原市立病院が導入する遠隔ICUで、重篤患者を24時間体制で見守る支援センターのイメージ(C)2024 Koninklijke Philips N.V

 小田原市立病院は2024年度から急性期の重症患者が入る集中治療室(ICU)に昭和大病院(東京都品川区)とオンラインでつなぎ、24時間体制で専門医が患者を見守るシステムを導入する。市立病院にはいない集中治療専門医が病状の急変を遠隔監視することで命をつなぎ留めることができ、当直勤務の多い現場医師の負担軽減による「働き方改革」にもつながる。

 昭和大病院は2018年にアジアで初めて遠隔ICUを導入し、傘下の横浜市北部病院(同市都筑区)や藤が丘病院(同市青葉区)のICUをネットワークで接続。同大病院の支援センターで病床患者のバイタルデータを24時間体制で監視している。今回、同大病院が傘下の医療機関以外で遠隔ICUを導入するのは初めてとなる。

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