全国2位の販売量、稚アユ出荷大詰め 下野・県漁連種苗センター「質量とも十分な出来」

出荷のため水槽からすくい上げられる稚アユ=7日午前8時50分、下野市谷地賀

 アユの卵や稚魚の生産販売を手がける栃木県下野市谷地賀の県漁業協同組合連合会種苗センターで、稚アユの出荷が大詰めを迎えている。

 農林水産省の2021年漁業・養殖業生産統計では、アユの稚魚の本県販売量は869万2千匹で滋賀県に次ぎ全国2位。全量を同センターで生産し、県内外の養殖業者に放流やおとり用、食用として販売する。

 7日は朝から従業員が約1センチの大きさに育った稚魚を網で手早くすくい、計量してトラックの荷台の水槽に移していった。県内や長野県の3業者のトラック4台分、計46万匹を出荷した。

 県漁連の加賀豊仁(かがとよひと)専務理事(68)は「今年は病気も出ず質量とも十分な出来。釣りや食用として元気に育ってほしい」と話した。昨年末から始まった出荷作業は4月まで行う。

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