【GXビジネス】大分の「ものづくり企業」③ エイコー印刷(別府市)【大分県】 広がる“貼る”技術、同業者はパートナー

エイコー印刷では近年、小ロット、高単価の注文が増えているという

 街のレストランに貼られている口コミサイトのステッカーや、イベントで配られるオリジナルのシール、ATMに貼られた抗ウイルス・抗菌フィルム。普段、何げなく見かける“貼られている物”は、大分県別府市の企業で作られた製品かもしれない。

 エイコー印刷(別府市古市町)は、シールやラベル、ステッカー専門の印刷会社。近年、需要が拡大しているのが小ロット、高単価の依頼。例えば、オーダーメード香水や、1本数万円する焼酎やクラフトウイスキーの“特注”ラベルだ。

 安部秀徳代表取締役社長(42)を中心に、新規顧客開拓にも力を入れている。昨年はデザインの専門誌「デザインのひきだし」(グラフィック社、東京都)の表紙を手がけたほか、ウェブメディア「ほぼ日刊イトイ新聞」を運営する「ほぼ日」(東京都)がプロデュースしたオリジナルステッカーの注文も受けた。千葉県の博物館で常時開催されているイベントの景品にも、同社のステッカーが採用されている。

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