スプリンクラーで水浸し…市民文化センター大ホール改修へ 補正予算案に計上 総事業費3億5,000万円見込む=静岡・裾野市

2022年、静岡県裾野市の裾野市民文化センターで楽器が水浸しになったスプリンクラー事故をめぐり、裾野市は使用を中止している大ホールの改修工事を行う方針を決め、2023年度の補正予算案に設計の委託費を計上しました。

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<裾野市 村田悠市長>
「補正予算の主な事業については、裾野市民文化センター大ホールの改修に伴う改修工事実施設計委託のための委託費1,437万1,000円を追加します」

この問題は、2022年9月、裾野市の市民文化センターでスプリンクラーが突然作動し、「シンフォニエッタ静岡」のメンバー5人がけがをしたほか、楽器や楽譜などが水浸しになったものです。

2月8日開かれた記者会見で、裾野市の村田悠市長は「市民から施設の再開を求める声が寄せられており、大ホールは必要」などとして、休館している市民文化センター大ホールの改修を決め改修工事設計の委託費1437万円を2023年度の補正予算案に追加しました。改修にかかる総事業費は3億5,000万円前後が見込まれるということです。

この問題をめぐっては、市の事故調査委員会が事故原因を調べましたが、原因の特定には至っていません。市は和解に向けた協議を楽団側に打診していますが、進ちょく状況については「非公表」としており、一方、楽団側は、裾野市側が事故原因を認めれば、補償の協議に入るとの考えを示しています。

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