「気持ちが伝わってきてうれしい」新井監督 新フォームの塹江&ルーキー常廣の1軍合流を明言 広島カープ 日南キャンプ

広島カープの日南キャンプ第2クール最終日

伊東平 アナウンサー
第2クール最終日の練習を終えました 韮澤雄也 選手が戻っていく姿が見られました。あす9日は休日ということで今、グラウンドキーパーのみなさんがきれいに整備をしているんですが、室内練習場でまだバットを振っている選手が1人だけ残っているんです。

中村健人 選手です。連日の居残りは一番最後まで残っています。もちろん朝も早くからということなんですが、新打撃フォーム、しっかりと結果を残しています。本当にこういった姿を見ますと、もっともっとがんばれというふうに応援したくなります。

8日のキャンプを振り返ります。

シートバッティングに登板するため、2軍から4人の投手が1軍に合流。プロ10年目を迎える 塹江敦哉 などが沖縄キャンプ行きの切符を奪うために必死の投球を披露します。

広島カープ 塹江敦哉 投手
広島カープ 塹江敦哉 投手
「手応えはあるので、しっかり、それを出せるようにがんばります。自分のパフォーマンスをしっかり試合で出せるようにまずは準備して、開幕は1軍でしっかりできればいいなっていうふうに思っています」

昼から行われたランチ特打には、大卒ルーキーの3投手( 高太一 、滝田一希 、赤塚健利 )が登板します。初めての打者との対戦で、ただでさえ緊張するのに、周りには首脳陣がずらり…。ドキドキのマウンドで、それぞれが打者5人に対して25球ずつを投げ込みました。

3人とも全体的に制球面で苦しむなど、課題が見つかる登板となり、生き残りをかけて今後の巻き返しを目指します。

広島カープ 高太一 投手
「とにかく自分の持っているもの全部出してアピールしようと思っていたので、それはできたのかなと思います。第1クールとかは緊張して、本当に右も左もわからない状態だったんですけど、第2クールで少しずつ慣れてきて、ここからは自分自身のアピールというか、自分自身が1軍に食らいついていくためにやることをしっかりやらなければいけないなというふうに思いました」

ランチ後には2日連続となるシート打撃が行われました。8人の投手が登板する中、活躍を見せたのは、2軍から合流した塹江でした。

このオフから投球フォームをサイド気味に変更。ヒットは2本打たれたものの、持ち前の強いボールの質は衰えることはなく、充実の内容を見せます。

RCC野球解説者 佐々岡真司 さん
「左の横投げで150キロ出るっていうのは魅力があるかなと思いますね」

伊東平 アナウンサー
注目の外野手争いをしている中村健人選手の練習はまだ終わりません。足元にいろんな種類のバットがあるんですけど、この黄色い、硬球ではない、ちょっと柔らかいタイプのボールをコツコツ、いろんな形で打ったりしながら、引き出しを増やしているということです。

本当にどの選手も目の色を変えて食らいついている日南キャンプですが、新井貴浩 監督が第2クールまでを振り返りました。

広島カープ 新井貴浩 監督
「きょうもファームの方から数名来ましたけれども、みんな、なんとかアピールしてやろうという気持ちが伝わってきますのでうれしいです。特に投手でいうと結果が出た投手、そうではない投手がいると思うんですけれども、まだまだ始まったばかりなので、結果が出た投手は継続してもらって、結果が出なかった選手ってのはまた、そこを修正して練習してもらいたいなと思っています。その中でもきょうは塹江がいいピッチングだったですね。昨年から少し腕の角度を下げてトライしているんですけれども、きのうかな、きのう、東光寺(球場・2軍キャンプ)に練習を見に行ったときに塹江と会いまして、きょう投げるってもう決まっていましたので、『あした、がんばります。もう荷物をまとめています』と言っていたので、そうとう自信を持っているなと思って、きょう見たら、なるほどなと思いました。はい、もう1軍に合流します」

伊東平 アナウンサー
「1軍に合流します」と新井監督は言いましたけれども、東光寺球場にいるメンバーたちも、これはやっぱり大きな…、アピールをすればちゃんと呼んでもらえるということになりますから。これから紅白戦で順次、いろんなピッチャーを試していく、いろんな選手を試していくということですので、より目の色を変えて選手たちに食らいついていきます。

その中でも常廣投手、みなさん気になりますね。ドラフト1位ルーキー、新井監督は第3クールからの合流を明言しました。ついにドラフト1位ルーキーがこの1軍のキャンプに合流するということですので、ぜひ楽しみにしてほしいというふうに思います。

8日は最後に恒例のロングティーの練習がありました。最終日ということで、大きな声が飛んでいました。

とにかく遠くに、しっかりと飛ばす。しっかり振る。若い選手たちが本当に自分たちと向き合うといいますか、本当に疲れてくるとやっぱりバットを振れなくなってはくるんですが、それでもそこからどういうバッティング、粘りを見せられるかということで懸命に振っている姿が印象的でした。

あとは、この表情です。みんな、いい表情で打っているんです。ちょっと疲れたりするシーンも見られるんですけれども、ほとばしる汗、スイング、こういったところを見て、スタンドに入ると、お客さんが拍手が沸くというような形で、選手たちも出し切ったという様子を楽しみました。

あさって10日からは、いよいよ沖縄行きを懸けた第3クールが始まります。若手のアピールに注目したいというふうに思います。

青山高治 キャスター
本当にいろんな選手のアピールがもう激しくなってきていますね。

コメンテーター 吉宗五十鈴 さん(「雪月風花」店主)
すごいですね。きのう、カープ公式インスタに常廣羽也斗投手の投げているところがアップされていましたけど、すごくいい球を投げていましたね。

青山高治 キャスター
(笑)解説みたいな感じですね。でも150キロも出ているってことですから。

中根夕希 キャスター
みなさん、前のめりで、塹江投手も「もう荷物をまとめた」って新井監督に自分で言うっていうのも闘志みなぎる感じが伝わってきます。

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