【早出し】「山形市ラーメンの日」、各店にぎわう 熱く語り合うファンも

「山形市ラーメンの日」にラーメンを食べに訪れた家族連れ=同市・城西金ちゃんラーメン

 総務省の家計調査で山形市が中華そば(外食)の消費額2年連続日本一を達成し、市が独自に定めた「ラーメンの日」(2月8日)を初めて迎えたことを受け、山形市内のラーメン店では8日、割引やトッピング追加などの特別サービスを行う店もあり、多くの来店者でにぎわった。

 城西金ちゃんラーメン(荒木英之店主)は通常の午前11時より10分早く開店した。家族4人で訪れた公務員後藤晴貴さん(25)=同市落合町=の長男蘭ちゃん(2)はラーメンを取り分けてもらい「ちゅるちゅる、おいちい」と笑顔。団体職員柿崎正道さん(73)=同市南館3丁目=は「(2年連続で中華そば消費額日本一の効果が)産業、経済などいろんな面に波及するのはいいこと」と話した。

 同市は交流サイト(SNS)を活用し、この日限定でグッズが当たる企画を行って盛り上げた。10、11の両日には、やまがたクリエイティブシティセンターQ1を会場に「山ラー」マルシェを開催して山形の魅力を広く発信する。

 ◇

 「ラーメンの日」を記念し、熱く語り合う人たちの姿もあった。市内外のラーメン好きでつくるグループが市内で会合を開催。「ラーメンのまち」を盛り上げたいとの思いで一致し、「交流を深めながら山形の魅力をPRしていきたい」と意気込んだ。

 同市のラーメンを巡っては、市内のラーメン店でつくる協議会が結成されるなど、官民挙げたPR活動が繰り広げられている。そこでは消費者も欠かすことができない“主役”になると捉え、山形市の団体職員矢田目整さん(46)が発起人となって開催した。

 山形市内の飲食店を会場に、普段からSNS(交流サイト)でつながっている約10人が参加した。矢田目さんは「山形のラーメンの良さは、みそ、豚骨などさまざまな味がある多様性」と語り、「消費者同士が情報交換できる場をつくりたい。協議会とも一緒に活動できればうれしい」と期待した。

「山形市ラーメンの日」にラーメンを食べに訪れた家族連れ=同市・城西金ちゃんラーメン
「山形市ラーメンの日」に市内のラーメン店ではさまざまなサービスが提供された=同市・城西金ちゃんラーメン

© 株式会社山形新聞社