冬の長崎市を彩る「長崎ランタンフェスティバル」（実行委主催）が9日、同市中心部で開幕する。同日午後5時から湊公園（新地町）と中央公園（賑町）で前夜祭があり、手持ちランタン各1千個を無料で配布する。点灯式は中国の春節（旧正月）にあたる10日午後5時半から両公園で実施する。
同フェスは新型コロナ禍の影響で中止、規模を縮小していたが、今年は4年ぶりの通常開催。25日までの17日間、ランタンやオブジェが午後5時～10時に点灯（最終日の25日は午後9時まで）。両公園では龍踊や変面ショーなど多彩なイベントが繰り広げられる。
メインイベントの一つ、皇帝パレード特別版は17日、同市出身のシンガー・ソングライター、福山雅治さんらが登場。実行委は過去最多の136万人の集客を見込んでいる。
開幕を控えた8日、長崎新地中華街（新地町）では通りに飾られた赤いランタンをスマホで撮影する人の姿が見られた。湊公園では、長崎女子高龍踊部の楽器隊の生徒が点灯式で披露する演奏を練習していた。
同公園に出店する同市松が枝町の自営業、堤勝彦さん（61）は「4年ぶりのフル開催にみんな張り切っている。子どもがたくさん来てくれるといいな」と期待を寄せた。
