針の労ねぎらい、裁縫の上達祈る 山形・竹田和裁研究所で針供養

和裁士ら約30人が参加し、針の労をねぎらった針供養=山形市・竹田和裁研究所

 1年間使った針の労をねぎらい、裁縫の上達を祈る「針供養」が8日、山形市の竹田和裁研究所(山本絵里子所長)で行われた。和裁士や学生が感謝の思いを込め、曲がったり折れたりした針をそっと豆腐に刺した。

 同研究所と専門学校山形V.カレッジ(山本絵里子校長)が毎年実施しており、約30人が参加した。針供養は江戸時代から続き、軟らかいものに刺して感謝する伝統行事で、針仕事を休む日とされている。

 昨年は洋裁で技能五輪全国大会に出場した同校2年大瀧竜太さん(20)=白鷹町=は3月に卒業予定。縫製関係の仕事を目指しているといい「針にとてもお世話になった」と、技術の向上を誓っていた。

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