「子どもの通学路だから心配」 真冬の国道でクマの目撃情報【長野・伊那市】

季節外れのクマの話題です。秋田では倉庫に侵入したクマが捕獲され、県内でも目撃情報がありました。人的被害は過去最悪となっていて国は新たな方針を打ち出しました。

倉庫に入っていくのは盾を持った警察官たち。一体何が…。

「10時51分です。クマを乗せた軽トラックが今倉庫から出てきました」

秋田市の倉庫に6日、クマが侵入。3日間に及んだ「籠城(ろうじょう)」の末、箱型のわなにかかり捕獲されました。
多くのクマは冬眠しているはずの時期ですが、9日朝は伊那市でも…。

(きょうここの近所でクマが出たっていう目撃があるんですが?)

■近所の住民
「今年はクマが多いんだなとそんなことを思っているんですけど、そんな年なんでしょうかね」

午前7時ごろ、伊那市高遠町で大人のクマ1頭の目撃情報がありました。

■カメラマン
「ここは国道361号線です、ちょうどここのあたりから目撃されたと思われます」

■近所の住民
「普通なら冬眠している時期なんですよ。どういうことかね?子どもが通学したり使う道なもんでだから、そりゃ心配だわね」

今年度、クマによる人的被害は全国で218人と過去最多に。県内でも去年10月、男性が襲われて死亡するなど、人的被害、目撃情報ともここ数年で最多に迫っています。
こうした状況を受けて環境省はきのう、クマを「指定管理鳥獣」に位置づける方針を打ち出しました。都道府県が国から金銭的な支援が受けられ、クマ対策を進めやすくします。

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