ゴルフが楽しめる冬、県内各地で早期オープンへ 暖冬少雪、スキーと同時に楽しめる珍しいシーズン

快音を響かせるプレーヤーたち=鶴岡市・湯の浜カントリークラブ

 暖冬少雪に伴い、鶴岡市の湯の浜カントリークラブ(CC)が9日、昨年より約3週間早くプレオープンした。他の県内ゴルフ場でもオープンが例年より大幅に早まる見通しで、各ゴルフ場は「県外からも集客増が見込める」と期待する。一方で雪不足でオープンが遅れるなどした県内スキー場は、山間部の降雪で多くが滑走可能に。今冬の本県はゴルフとスキーが同時に楽しめる珍しい状況だ。

 主なゴルフ場の本オープン予定は表の通り。最上川CC(酒田市)は今季はオープン日を定めず通年営業し、赤川市民ゴルフ場(鶴岡市)は昨年より約2カ月早い1月3日に開いた。天候をみて仮オープン日を検討するゴルフ場が多い。

 湯の浜CCでは常連客らが快音を響かせた。運営する庄内ゴルフによると1966(昭和41)年の開場以来、最も早いという。泉谷伸社長兼総支配人(66)は「いつもの冬は宮城県や福島県に遠征する地元プレーヤーのほか、秋田県内からの集客増も見込める」と暖冬少雪傾向を歓迎した。

 山形市街地に近い蔵王CCではコースの所々で芝がのぞき、「例年は根雪がある時期だが、今年は雪解けが早い」と担当者。庄内ゴルフ倶楽部(庄内町)は14日に仮オープンの予定で、担当者は「積雪が少ないため芝などコース状態が例年よりいい」と話した。天童CC(天童市)は早ければ3月上旬に仮オープンする予定で、担当者は「早くオープンできれば経営面でプラスになる」と語った。

 一方のスキー場は、今季は雪不足でオープン延期を余儀なくされる事例が多かったが、1月下旬に積雪が増え、現在は多くで滑走可能な状況となった。積雪約150センチの蔵王温泉スキー場の担当者は「昨年より若干少ないが、現在は十分。多くのスキーヤーに楽しんでほしい」と集客に期待を寄せた。

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