秋には香る、そば焼酎 寒河江の酒造会社で仕込み

蒸したソバを広げて粗熱を取る参加者=寒河江市・古沢酒造

 戸沢村産のソバ「最上早生(わせ)」を使ったそば焼酎「山形そば街道」の仕込みが9日、寒河江市の古沢酒造(古沢康太郎社長)で行われ、酒販店や同村の関係者らが櫂(かい)入れなどを体験した。

 内陸の酒販店16店でつくるやまがた酒彩倶楽部(田中浩一会長)の恒例企画で、会員や加藤文明村長など10人ほどが作業に参加。蒸したソバを広げて粗熱を取った後、タンクに投入して櫂でかき混ぜた。初参加の加藤村長は「うま味とコクのある焼酎に仕上がってほしい」と期待を込め、田中会長は「独特の香りを楽しんでもらいたい」と話していた。

 原酒800~900リットルを造り、9月ごろの出荷を見込む。庄内を含めた約20の酒販店と同村内などで販売予定で、720ミリリットル入りはアルコール度数25度が2200円、同20度のやわらかが1320円、同41度の原酒が3850円など。

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