〈PFUブルーキャッツ・Vリーグ〉懸命プレー1550人沸く 今年初、県民スペシャル応援デー

石川ユナイテッドが製作した幕を背に戦うPFUの選手=金沢市総合体育館

  ●「がんばろう!能登」横断幕背に デンソーに0-3 試合後に募金

 バレーボールVリーグ女子1部(10日・金沢市総合体育館)PFUブルーキャッツ(10位)―デンソーエアリービーズ(5位)戦が今年初の「県民スペシャル応援デー」(北國新聞社特別協力)として実施され、1550人の観客でにぎわった。PFUは「がんばろう!能登」の横断幕を背にプレーし、試合後は募金活動を行ってファンに支援を呼び掛けた。試合はデンソーがストレート勝ちした。

 応援デーは、石川県内のスポーツチームで構成する一般社団法人石川ユナイテッドが県と締結した包括連携協定に基づく企画で、昨年6月のツエーゲン金沢戦を皮切りに今回で7度目となった。

 正午の試合前に、黙とうがささげられ、馳浩知事が「多くの県民への激励として、力の限り戦ってほしい」とあいさつした。「OEKフレンズ」による金管四重奏、ハーフタイムには遊学館高バトントワリング部の演技が披露され、県内特産品が当たる抽選会もにぎわった。

 県内在住の300人が無料招待された。かほく市大海小6年の達伊悠仁君(12)は「初めて試合を見たけどスパイクがすごかった」と楽しんだ様子で、父の智顕さん(36)は自宅が5日間断水したことに触れ「負けて残念だが、勇気をもらった」と話した。

 髙相みな実主将は「スポーツを通して支援の輪が広がっているのはうれしい。大変な中、試合を見に来てくださってありがたい」と感謝した。

 PFUは第1セット、細沼綾、大熊紀妙の連続ブロックなどでリードを奪うもジュースの末に落とした。第2、3セットは序盤から突き放された。髙相がチーム最多のアタック14本、バルデスが13本と続いた。6勝15敗で10位(全12チーム中)と変わらない。

 11日は同所で午後1時からプレステージ・インターナショナルアランマーレと今季のホーム最終戦を行う。

試合前の演奏で会場を盛り上げたOEKフレンズ

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