佐世保市立日野中・冨田さんの短歌 入選 「ものの見方・生活感覚」テーマ

表彰状を手にする冨田さん=佐世保市立日野中

 佐世保市立日野中(江頭敏校長、383人)2年の冨田彩貴さん(14)の短歌が、第37回現代学生百人一首(東洋大主催)に入選した。
 同大は「『現代学生のものの見方・生活感覚』を詠みこんだ短歌」をテーマに、全国の小中高生、大学生などから寄せられた作品の中から110首を選んでいる。本年度は604校から6万3606首の応募があった。
 冨田さんは1年生のときの国語教員の影響で、「その時々の気持ちや情景を短歌で表現することが楽しい」と思うように。頭で考えるのではなく、日常の中で自然と浮かんだものを日々書き留めている。自ら長崎新聞の「ジュニア俳壇・歌壇」に投稿するなどしており、今回は約40首を応募した。
 入選した短歌は〈笑み浮かぶあなたの瞳優しくてあわせてた目を少しそらした〉。好きな人と目が合うことのうれしさと気恥ずかしさをみずみずしく表現した。冨田さんは「苦手なことが多い自分に短歌は自信をもたらしてくれる。入賞は本当にうれしかった。今後も短歌の腕を磨いていきたい」と笑顔で話した。
 冨田さんの他、本県からは県立上五島高3年、尾上一笑さんの〈夏祭り色とりどりの花火たちまるで母の弁当のよう〉と、長崎女子高1年、峰春花さんの〈画面から助けを求める人々に何かすること無いのだろうか〉も入選した。

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