Snow Manも来た!宇都宮のロケ地を歩く オリオン通り「有吉の壁」江野町横丁「幽☆遊☆白書」

“昭和”な「江野町横丁」。フォトウォークの参加者たちも熱心に撮影した(地図(1))

 宇都宮市のオリオン通りやその周辺では映画やドラマなどのロケが行われています。この中から、1月下旬に開かれたイベント「フォトウォーク」で巡ったロケ地を紹介します。“新名所”を訪ね、街なかを歩いてみませんか。

 オリオン通り脇の江野町横丁。入り口に掲げられた看板からは“昭和”の雰囲気が漂う。「ここで『幽☆遊☆白書』のロケが行われました。制作側に昭和レトロな感じが受けたようです」。宇都宮オリオン通り商店街振興組合事務局長の松田法子(まつだのりこ)さん(59)の説明が終わると、参加者たちはカメラを手に撮影を始めた。

 サトーカメラ写真講師の佐藤秀明(さとうひであき)さん(32)や松田さんと、ロケ地を巡り写真を撮ろうと企画されたフォトウォーク(オリオンスクエア主催)。江野町横丁をはじめ7カ所のロケ地が資料で紹介された。

 G-TIMEタケカワ横にある幅20センチほどの細いドアもその一つ。昨年、テレビ番組「有吉(ありよし)の壁」で、とにかく明るい安村(やすむら)さんがコントを披露した。「他にはこうしたドアはないようで、バラエティー番組などでは人気です」と松田さん。

 現在は夜市横丁(曲師町)になっている旧パチンコ店では、アイドルグループ「Snow Man」主演の映画「おそ松さん」のロケが行われた。上映に伴い、多くのファンが訪れたという。フォトウォークでは紹介されなかったが、テレビ番組「それSnow Manにやらせて下さい」のロケも昨年、オリオン通りで行われた。

 フォトウォークに参加した日光市、石川敦子(いしかわあつこ)さん(27)は「好きな映画がオリオン通りで撮影されていたのを知ってびっくりしました。新たな発見ができました」と振り返った。

 同組合は「勝手にオリオン通りフィルムコミッション」として、ロケを支援している。昨年は10件以上のロケがあり、新型コロナウイルス禍の前よりも増加した。松田さんは「コロナ禍で東京都内の商店街での撮影が難しくなり、距離的にも近い地方のオリオン通りが選ばれた」とみている。アーケードがあるのも強みだという。

 自分の住んでいる街が映画やテレビに映ると、うれしく、周囲にも伝えたくなる。知名度の向上や誘客にもつながれば、なお喜ばしい。そうそう、俳優の多部未華子(たべみかこ)さん出演のNTTタウンページのコマーシャルは、背景がオリオン通りで一瞬だが、下野新聞社まちなか支局の建物も映る。まだ見ていない方はぜひ!

© 株式会社下野新聞社