「ハンド聖地」復旧に汗 富山ドリームス、高校生部員協力

泥のかき出しに取り組む高校生=氷見市間島

  ●氷見中心部で泥かき出し

 ハンドボール日本リーグ男子・富山ドリームスと富山、長野の高校ハンドボール部員が11日、能登半島地震で被災した氷見市でボランティアに汗を流した。中心部の住宅街で泥のかき出しなどに精を出し「ハンドボールの聖地」の復旧を願った。

 ハンドボール教室と組み合わせた1泊2日のキャンプ「がんばろうハンドボールの聖地氷見」と題し、富山ドリームスが企画した。富山工、氷見の県内2校と長野南のハンドボール部員約50人と、ドリームスからは松嶋徹(塩谷建設)、森康陽(能越ケーブルネット)、佐野可維人(アルミファクトリー)の3選手が参加した。

 高校生はそろいの長袖Tシャツを着用して作業した。間島では県道沿いの側溝で泥のかき出し、本町の住宅では崩れた土壁の袋詰めに取り組んだ。力を合わせてコンクリートのふたをはがし、たまった泥をスコップでかき出した。

 松嶋選手は「こういう機会を与えてもらえてよかった」と満足げで、氷見高の大森柊弥さん(1年)は「いつも応援してもらっている分、貢献したい」と話した。

 12日はふれあいスポーツセンターでハンドボール教室が行われる。

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