新サッカースタジアム初試合 “興奮の1日” に密着 観客2万6000人 “初体験” で熱狂「テンション上がる!」「迫力スゴイ!」 サンフレッチェ&広島の街も新たなステージ開幕【エディオンピースウイング広島】

サッカーだけでなく、広島の街の歴史も新たなステージの幕が開きました。街中に誕生したサッカースタジアム「エディオンピースウイング広島」。2万6000人を迎えて初めて行われた試合の1日を追いました。

犬飼さき 記者
「ゴール裏の自由席に多くのサポーターが並んでいます」

開門を前に、入り口付近は早朝から長い行列が!

サポーター
「前日の夕方5時から並んでいます。早い人はお昼くらいか並んでいたみたい。一睡もしてないけど、がんばりますよ。全力で戦います」

キックオフ5時間前の午前9時、スタジアムには紫のユニフォームや応援グッズを身に着けた人が続々とやってきました。

サポーターたち
「これ、本当にホームスタジアムかなって。これがずっとできるのを楽しみにしていたのでワクワクしています。10年くらい待ったもんね」
「思ったよりも大きくて、『あ!デカ!』ってなった」

待ちに待ったこけらおとしの試合を見ることができたのは、約2万6000人のサポーター。

初めてスタジアムに入ったサポーターたちは大興奮!

スタジアムに初めて入った観客たち
「テンション上がる! やばい! これはやばい!」
「すごーい! すごすぎる、これー! すごーい!」
「海外っぽいですよね。スタジアムの感じとか」
「広いのがすごくいいと思います」
「とってもピッチの距離が近いので選手がよく見えるかな」

スタンドの最前列とピッチまでの距離は最短で8メートル。30メートルほどあったエディオンスタジアムでは経験できなかった臨場感に感動する人が続出しました。

テーブルが付いたカウンターシートに魅了された親子は…

父親
「全部がやばいです。席が紫でサンフレッチェカラー。芝がめちゃくちゃきれい。距離がどこでも近い。前のエディオンスタジアムと全然違う」

息子よりもお父さんが興奮!

父親
「とにかくやばい」
息子
「全試合、見に行きたいくらいです」
― お父さんにお願い?
父親
「がんばります。がんばります!」

対戦相手・ガンバ大阪のサポーターも認める臨場感

初めての試合の対戦相手であるガンバ大阪のサポーターにも聞いてみました。

ガンバ大阪サポーターたち
「とても臨場感があるなと思いました。ぼくらのスタジアムが一番なので、これだけはほんまに負けないっす。でも、ほんまにめっちゃいい勝負してます」
「エスカレーターがあるんですよ。吹田スタジアムはないんですよ」

スタジアムグルメを求めて試合前からコンコースも大混雑していました。さらに、ひときわ人気だったのはグッズショップ。長蛇の列ができ、購入に1時間半待ったというお客さんもいるほどでした。

神奈川から来た観客
「タオルマフラーをどうしても買いたくて、有給休暇で来ました。わたしは青山選手のタオルが売り切れで買えなかったんです」

試合前には、神楽や地元の高校生によるダンスパフォーマンスがオープニングを彩り、サンフレッチェ広島の 久保允誉 会長は「隣りの人とハイタッチをして、心を一つにして、このスタジアムのスタートで記念をしたいと思います」と述べました。

屋根付きのサッカースタジアムでは国内初の「まちなかスタジアム」。経済波及効果は830億円とも試算され、期待も高まっています。

観客は「アクセスがよくなって助かっています」「もうメリットしかない。相場効果で広島の経済が発展するし、いろんなところが潤うのではないか」と話しました。

ついに初のキックオフ!スタジアム周辺にも多くの人の姿が

新スタジアム北側にある市営基町アパートには警備員が配置。スタジアム周辺では交通規制も行われるなど、警戒態勢の中、初試合を迎え、広島の中心部に位置するため交通機関に加え、自転車で観戦に来る人も多く、近くの駐輪場は満杯になっていました。

自転車で観戦に来た人
「自転車だとギリギリでもなんとか間に合う。」

そして、午後2時にキックオフ。「夢のピッチ」での歴史が始まった瞬間、スタジアム周辺ではすでに試合が始まっているにも関わらず、なにやら多くの人だかりが!

初試合のチケットは全席完売。中に入って観戦できないものの「一目見たい!」とスタジアムに集まった多くのファンが周辺のシャッターのすき間からじーっと内部をのぞき見していました。一生懸命、子どもを肩車するお父さんの姿も!

スタジアム内をのぞく親子 お父さん
― 重くないですか?
「重たいです…」
子ども
「ちょっと見えた!」

さらに別の場所でも…

近所の人
「入りたかったです。外から見えてラッキーだなと。自転車でまわってきました。どっちに攻めてるか分からないですけど」

試合中の街中ではユニフォームを来た親子を発見!

ユニフォームを着た親子
「こけらおとしということで、チケットがなくて雰囲気だけ楽しんで、こどもと一緒にサンフレッチェの格好してこの辺をぶらぶらしています」

「迫力がすごい!」スタジアムで観戦した人たちの感想は

観戦に来た人だけでなく街中が試合結果を見守る中、午後4時に試合終了。

新スタジアムで初めての試合を見た人たち
「迫力がすごかったです。やっぱり選手がすごく近くて、前のスタジアムにはない臨場感がありました」
「試合結果はちょっと残念でしたけど、選手との一体感を感じれてよかったなと思います。」
「もう日本一のスタジアムです」
― 今シーズンは楽しみですか?
「すっごい楽しみです。もう日本一になります、サンフレッチェは!」

熱戦から一夜明けた11日。

坂本可織 記者
「開業2日目のきょうは、みなさん、ピッチ内でサッカーを楽しんでいます」

一般に無料開放され、リフティング大会や子ども向けのボール遊びも催され、幅広い世代がサッカーを楽しみました。選手と同じ目線でサッカーを堪能することができる貴重な機会に参加者は大興奮。

参加者たち
「きのう、スタジアムに試合を見に来ていて、実際に入れるということで楽しみにしていた」
「今まで試合やボールを蹴った芝の中で1番新しいにおいもしたし、フカフカでやりやすかった」

Jリーグの開幕戦は23日。
広島の「紫の歴史」は、新たなステージでページを刻んでいきます。

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