【カンボジア】上院選の選挙運動始まる、初日は混乱なし[政治]

カンボジアで5回目となる上院選挙の選挙運動が10日に始まった。初日は暴力案件などがなく、混乱はなかった。クメール・タイムズ(電子版)が11日伝えた。

カンボジア国家選挙管理委員会(NEC)によると、上院選の投票日は2月25日、選挙運動期間は10~23日の14日間。今回の選挙に参加しているのは、政権与党のカンボジア人民党、野党のフンシンペック党(民族統一戦線)、クメール意志党、国民の力党の4党。

カンボジア人民党は10日、首都プノンペンなど7州で選挙集会を開催。プノンペンでは約1万人が参加した。クメール意志党は各地の党事務所や党員の自宅で小規模な会合を開いたが、残る2党は動きがなかった。

上院は任期が6年。62議席のうち58議席を選挙で争い、残りは国王と下院議会が2議席ずつを選定する。直接選挙ではなく、コミューン(地区)評議会(地方議会に相当)の議員と下院議会の議員が投票権を持つ。コミューン評議会の議員は1万1,622人、下院議員は125人。投票所は全国に33カ所。

18年の前回選挙では、カンボジア人民党が58議席全てを獲得した。

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