お局「バレンタイン用のお菓子作って」元パティシエの私に作らせたものを → 男性社員に配ったが?!

バレンタインデーに意中の男性や、普段お世話になっている男の人に本命チョコや義理チョコを渡す人も多いでしょう。そんな時、楽して美味しいチョコをゲットし、男性社員にばら撒いて自分の株をあげようとした先輩女性がいました。そんな先輩女性と私の間に起きたエピソードをご紹介します。

ワンマンな先輩女性のいる職場に勤務

季節労働者としてある観光会社の旅行に関する受付業務をしていたときのことです。
派遣社員の私に仕事を教えてくれる先輩女性がいたのですが
彼女は結構なワンマンでした。
「同じこと何度も言わせないで!」とか
「トイレ休憩は一日、一回までにしてちょうだい!!」などと
仕事中は怒っていることが多かったです。

お昼ご飯中に自分の経歴を聞かれました

先輩女性とお昼休みに社内にある食堂でご飯を食べることもありました。
いっしょに食べながらの話題はもっぱら私のこと。
根掘り葉掘り聞かれました。
「なんで前の会社辞めちゃったの?」
「その会社には何年いたの?」
「お給料はどのくらいだったの?」と質問責めにされることがほとんど。
そのため、ご飯を食べた気がしませんでした。

バレンタインデーが近づいて来て

実は、私の前職はパティシエでした。作っていたのはケーキやフィナンシェなどの焼き菓子です。
朝早くに家を出て就業し、クリスマスは殺人的な忙しさ。
残業代が出ず、菓子製造の時間しかお給料が支給されないことを理由に、その洋菓子屋さんは辞めました。
バレンタインデーの一週間前のことです。仕事を終えた帰り際に、
会社の下駄箱のところで先輩女性にこんなお願いをされました。
「綺麗にラッピングされた、たくさんのチョコレート菓子を作ってほしい」と。

断ったのですが……とてもしつこい

材料費を渡されるそぶりも見せずに菓子製作をゴリ押しされました。
「どうしても、お願いよ」と、その一点張り。
渋々引き受けて、二十個あまりのチョコレートフィナンシェを作りあげ、先輩女性にあげたのです。
その後、それを先輩女性は会社の男性社員に「自分で作ったの、これあげる」と吹聴しており、
私は内心「ええー、何言ってるの」と思いました。

満足げな先輩女性でしたが、約一ヶ月後にとんでもないどんでん返しが待っていました。
なんと、ホワイトデーの日に、私の元へと男性社員からたくさんのお返しがきたのです。
なんでも、私と先輩女性が下駄箱でしていた会話がある男性社員に聞かれていて、
先輩女性の自作自演がバレて広まったということです。
壁に耳あり障子に目あり。ずるいことはできないな、と思った今回のできごとでした。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:雲川 はるさめ

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