初モノは職員が見極めますが…快晴、霜、冠雪など目視観測を終了 レーダーや衛星で自動化 鹿児島地方気象台

〈資料写真〉2023年12月21日、初冠雪を観測した桜島の山頂付近=鹿児島市浜町

 福岡管区気象台と鹿児島地方気象台は、これまで職員が目視で判断していた天気や視程などの観測を自動化する。気象レーダーや気象衛星などで大気の状態を総合的に把握できるようになったため。3月26日から。

 両気象台では職員が1日7回、午前0時を除く3時間ごとに天気の状況を目視で調べて発表している。今後はレーザーを放射して光の透過率から計測する「視程計」や、気象衛星からのデータを使い業務効率化を図る。

 気象庁は全国の気象台で自動観測を順次導入し、九州では福岡と鹿児島が残っていた。切り替えにより快晴や薄曇りなどの天気に加え、霜、冠雪といった大気現象の観測が終了する。

 鹿児島地方気象台によると、初霜や初氷、初冠雪などシーズン初の現象は職員が目視して発表するとしている。

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