高校生が躍動的に書など披露 大田原で地域住民催し 太鼓や落語も多彩に

大田原女子高書道部が披露したパフォーマンス

 【大田原】地域の人でつくる「大田原龍城せせらぎの舞実行委員会」はこのほど、小滝の妙徳寺会館で、催し「高校生書道パフォーマンスと薪能」を開いた。高校生の書道や太鼓のほか、本格的な落語や歌謡楽団の演奏などが多彩にあり、地域の人ら約500人が楽しんだ。

 大田原女子高書道部は流れるような筆の動きを披露。「(佐久山出身の僧侶で書家)豊道春海(ぶんどうしゅんかい)に想いをよせて」とのテーマを掲げ、偉業に思いをはせながら、春海の書にもある「敬愛」と書いた。部長の2年室井捺希(むろいなつき)さん(17)は「納得のいくパフォーマンスができた」と胸をなで下ろした。

 那須拓陽高疏水(そすい)太鼓部は、はつらつと演奏した。背景に大田原女子高の書道作品が掲げられ「共演」。両校生徒は、中田原に工場を持つ資生堂の協力でメーキャップし「気分が上がった」と笑顔を浮かべた。

 このほか講談、薪能なども行われた。実行委会長の町島、五月女(そうとめ)昌巳(まさみ)さん(78)は「会場に入りきれないほど人が来てくれた。よかった」と語った。落語を楽しんだ乙連沢(おとれざわ)、農業坂内貞夫(さかうちさだお)さん(69)は「こうして集まれるのはいいですね」と話した。

那須拓陽高の疎水太鼓部による演奏

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