自慢の食材を広く知ってもらい販促につなげようと、青森県東北町の小川原湖漁協(濱田正隆組合長)は12日、東京・渋谷の高級イタリア料理店「リストランテ濱﨑」で、小川原湖産のシジミやシラウオ、地元産ニンニクなどをふんだんに使った料理の試食会を開いた。
今回が5回目で、首都圏のシェフら約20人を招待した。濱田組合長が「小川原湖の味覚を存分に堪能してほしい」とあいさつした後、参加者はワカサギのフリットやシラウオのタルト、ヒラメとシジミのアクアパッツァなどに舌鼓を打った。
一般社団法人食品需給研究センター(東京都)の江端一成さんは「シラウオの味が濃く、ニンニクはこくがある」と絶賛した。
同店オーナーシェフの濵﨑龍一さんは、試食会で小川原湖産シジミの品質の高さを知り、同漁協との取引を始めたという。現在はシジミのほかシラウオ、ワカサギも常時メニューで提供しており、「小川原湖産は鮮度が良い。生産者の顔が見え、安心して料理に使える」と話す。
長久保耕治町長は「食材のPRを通じて東北町に興味を持ってもらい誘客にもつなげたい」と期待を込めた。