UNRWAへの資金停止、ヨルダン経済にさらなる打撃へ

Suleiman Al-Khalidi

[アンマン 13日 ロイター] - 国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は13日、多数のパレスチナ難民を受け入れているヨルダンについて、UNRWAへの支援停止を続ければサービスが削減や閉鎖に追い込まれ、結果として既に困窮しているヨルダン経済が一段の困難に直面すると述べた。

UNRWAのヨルダン担当責任者オラフ・ベッカー氏は「現状の支援停止が続けば、2月末以降のサービス継続が危うくなり、UNRWAの運用に深刻な結果をもたらすことになる」と述べた。

イスラエルは、パレスチナ自治区ガザのUNRWA職員12人が、昨年10月のイスラム組織ハマスによるイスラエル攻撃に関与していたと主張、これを受けて主要国が資金提供を中止し、組織は危機的状況に陥っている。

ヨルダンはパレスチナ難民240万人を受け入れ、周辺国では最大規模となっている。

ベッカー氏によると、UNRWAはヨルダンで職員7000人を採用し、最大規模の雇用を提供。賃金支給は年間1億2000万ドルを超えるという。

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