新たに誕生した『G Force Engineering』がドライバー育成プログラムを始動。FRJに3名が参戦

 2月14日、新たに設立された『G Force Engineering(ジーフォース・エンジニアリング)』が、レーシングドライバーとしての才能を鍛え上げ国際レースの舞台へステップアップを目指すジュニアドライバーの育成プログラム『G FORCE DRIVER DEVELOPMENT PROGRAM』を始動させると発表した。

 このG Force Engineeringは、チームゴウのメンバーとしてル・マン24時間やスーパーGT、全日本スーパーフォーミュラ選手権など国内外のレースで活躍してきた岡澤優代表が新たに設立したもの。2024年、このG Force Engineeringがジュニアドライバーの育成プログラム『G FORCE DRIVER DEVELOPMENT PROGRAM』を始動させ、フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップに3名のドライバーをエントリーさせることになった。

 プログラムでは、3人のドライバーを選出。2チームに分かれてエントリーするが、両チームとも岡澤代表が監督として総指揮をとる。また、ドライビングコーチにはル・マンウイナーであり、現在も活躍を続ける荒聖治、そして日本を代表するレーシングカーデザイナーおよびエンジニアである湯地浩志氏が主任エンジニアを担当することになった。

 このプログラムでは、国際レースの実践で培ってきた優れたエンジニアリングをベースに、ステップアップを目指してミドルフォーミュラのレースを戦う10代のドライバーに必要な要素をさまざまなアプローチで提供していく。

 2024年のドライバーとして選ばれたのは、3名とも外国人ドライバー。ニュージーランド人ドライバーのセバスチャン・マンソン(16歳)、スイス人ドライバーのミハエル・サウター(19歳)、オーストラリア人ドライバーのジェシー・レイシー(17歳)の3名で、マンソンとサウターがバースレーシングプロジェクト(BRP)から、レイシーがバイオニック・ジャック・レーシングからフォーミュラ・リージョナルに参戦することになった。

「今シーズン、日本でフォーミュラ・リージョナルに参戦できることをとても嬉しく思う。鈴鹿のような世界的に有名なサーキットで刺激的なレースができることを心待ちにしているよ。また、今回このプログラムに選出されたことは大変名誉に思っており、チームとともに戦っていくことにとてもワクワクしている」というのは、フェラーリアカデミー・オセアニア&パシフィックの候補上位6名にも選出された経験をもち、日本語講座も受けているというマンソン。

 また、チェコやドイツでレースを戦ってきたサウターは「すべてのサポーターの皆さん、チーム、そしてスタッフの皆さんに、このような素晴らしいチャンスを与えて頂いたことに本当に感謝している。日本のエキサイティングなサーキットでのレースやライバルたちとの出会いに、今とてもワクワクしている」とコメントした。

「初めて鈴鹿サーキットを訪れたのは2015年、11歳だった。その時はまさか自分がここフォーミュラカーでレースをすることになるとは思いもしなかった。今シーズンは、自分にとってチャレンジであると同時に、トップチームと共に最高の環境で戦うことのできる、素晴らしくエキサイティングな時間になると感じている。チャンピオンシップを戦う為に、常にベストを尽くしたい」

 そしてフェラーリドライバーアカデミー2021参加した経験をもつレイシーは「このような素晴らしい機会を与えてもらい、とても嬉しく思っている。ずっと日本のレースを経験したいと思っていたんだ。日本には世界有数のサーキットがあるし、フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップの今季開幕が待ちきれない。今年は僕のキャリアのハイライトになることは間違いない。Gフォースからサポートを得て戦うことを楽しみにしている」とコメントしている。

左からジェシー・レイシー、ミハエル・サウター、セバスチャン・マンソン

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