今季出場わずか2試合も…原口元気、複数クラブのオファーを拒否しシュトゥットガルト残留へ

シュトゥットガルトに所属する日本代表MF原口元気が、今冬の移籍市場にて複数クラブからのオファーを断っていたようだ。13日、ドイツ紙『ビルト』が伝えている。

1991年5月9日生まれで現在32歳の原口はこれまで浦和レッズやヘルタ・ベルリン、デュッセルドルフ、ハノーファー、ウニオン・ベルリンで主力として活躍。昨年1月にシュトゥットガルトへ加入するとすぐさま定位置を掴み、シーズン後半戦だけで公式戦13試合に出場した。しかし、昨年4月に就任したセバスティアン・へーネス監督の下で序列が低下。在籍2年目の今シーズンはここまで公式戦2試合、約20分間の出場に留まっている。

チームはレヴァークーゼン、バイエルンに次ぐリーグ戦3位と好調を維持しているものの、個人としては十分な出場機会を得られず苦しんでいる原口。この度『ビルト』が報じたところによると、今冬の移籍市場では2.ブンデスリーガ(2部リーグ)に所属するマクデブルクやスイスの2クラブが同選手の獲得に動いていたとのこと。しかし、選手本人の意向によって全てのオファーが拒否されたようだ。

なお、スイスの移籍市場は現地時間15日木曜日まで開かれているが、原口が急転直下でのシュトゥットガルト退団を決断する可能性は極めて低いという・今やトップチーム最年長となった同選手は過酷なポジション争いに挑む決意を固めており、日々のトレーニングに全力で取り組んでいるようだ。また、原口が家族の事情を考慮し、慣れ親しんだシュトゥットガルトでの生活の継続を望んでいるとも報じられている。

原口が最後に公式戦に出場したのは昨年10月31日のDFBポカール2回戦まで遡る。果たして今シーズンの残された時間で定位置を確保することはできるだろうか。シュトゥットガルトの次戦は現地時間17日に控えるブンデスリーガ第22節のダルムシュタット戦となっている。

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