アストラムライン延伸 全線開業は2036年度にずれ込む見通し 部分的な先行開業も見送りへ 広島市

アストラムラインの延伸について広島市が、全線の開業を6年程度遅らせ、部分的な先行開業もしない方針を固めたことが分かりました。

アストラムラインの延伸計画は、広域公園前駅から石内東地区を経由して西広島に至るまでの「新交通西風新都線」と呼ばれるおよそ7.1kmです。このうち広域公園前駅から石内東地区までを、2027年ごろまでに先行して部分開業させる計画でした。

関係者によりますと、全線開業は2030年前後を目標にしていましたが、新型コロナウイルスの感染拡大などの影響で、需要予測などが遅れ、2036年ごろになる見通しです。さらに部分開業もしない方針ということです。

また、最新の需要予測は、延伸区間は、1日あたり1万5000人あまりから大幅に減り9100人を見込んでいます。

一方、建設費は資材費の高騰などからおよそ570億円としていた当初より、190億円ほど増え、およそ760億円と試算されています。

また、延伸区間は、単線で、新設が予定される駅は6カ所ということです。

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