高校全国募集 試験時期早い「特別選抜」導入へ

 青森県立高校5校(鯵ケ沢、柏木農、大間、三戸、名久井農)で導入している生徒の全国募集「あおもり留学」について、県教育委員会は14日、例年3月上旬の一般入学選抜より早い時期に「特別選抜」を実施すると発表した。対象は2025年度入学者から。青森県の一般入試が他県より遅いことから、青森県への進学に魅力を感じていても他県に切り替える親子がいたため、導入校の地元町村長から入試時期について配慮を求める声が上がっていた。

 県教委は全国募集に限り、一般選抜より前に実施することが可能と判断。特別選抜の時期は、今年8月下旬までに決める。募集人員は若干名。

 青森県の一般入試時期は全国的にも遅いといい、長内修吾教育次長は会見で「全国的には2月中旬から下旬のところもある。他県から来る生徒が生活環境などの確認に時間が確保できる利点もある」と説明。風張知子教育長は「青森に進学したいと思っていても入試時期が遅く不確かな本県より(時期が早い)目の前にあるほうに行く。(本県と生徒)双方がチャンスを逃している」と話し、県外生徒の入学を促進する意向を示した。

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