【壬生】南犬飼中の2年生9人と町在住の県伝統工芸士星秀男(ほしひでお)さん(69)がこのほど、藍染めの「かんぴょうタペストリー」を制作した。
同校独自の授業「クエストエデュケーション」の一環。町内の事業者らが講師となり、2年生の総合的な学習の時間に不定期で授業を実施している。
星さんは、子どもたちに藍染めや日光下駄(げた)などの伝統工芸により興味を持ってもらいたいと授業を受け持った。授業内の取り組みの一つとして、町の特産品にも目を向けてほしいとかんぴょうタペストリー作りを企画した。
生徒たちはかんぴょうを題材にして、思い思いにイラストを描いた。星さんが藍染めを行い、タペストリーが完成した。
阿部涼佑(あべりょうすけ)さん(13)は「自分が考えたイラストが形になり、とてもうれしい。授業を通して、伝統工芸を次世代につなぐためにはどうしたらよいか考えるきっかけになった」と話した。
タペストリーは14日から約2週間、町役場で展示される予定。