富山JCが復興下支え 発災翌日から活動継続 「中長期的な支援必要」

災害ごみの片付けを手伝う富山JCの会員=2日、七尾市

  ●支援物資届け、災害ごみ片付け 

 富山青年会議所(JC)が能登半島地震の被災地や避難者の支援を続けている。発災翌日の1月2日から氷見に支援物資を届け、珠洲市民の2次避難先である富山市のホテルにも飲料水を運んだ。1月末からは、七尾市の災害ボランティアに連日参加している。会員は被災地への中長期的な支援を続け、一日も早く復興できるよう下支えしていく決意だ。

 地震が発生した元日、富山JCは日本JCの要請を受け、すぐさま支援の準備に入った。翌2日に県内で最も被害の大きかった氷見市役所に飲料水とブルーシートを届け、3日には七尾市に4800リットルの水を運んだ。

 富山JCでは正会員約110人から参加者を募り、ボランティア活動に当たっている。

 1月6~14日は金沢市の倉庫で支援物資の仕分け作業に励み、同11、17日には輪島市の日本航空大学校石川でボランティアセンターの立ち上げに協力した。同24日に珠洲市民の2次避難先である富山市のホテルテトラリゾート立山国際へ500ミリリットルの水280本を届けた。

 現在も全国から支援物資が届いており、富山市内の倉庫で保管している。

  ●毎日、会員を派遣

 物資の支援だけでなく、マンパワーも被災地に送り込んでいる。1月29日から毎日、七尾の災害ボランティアセンターに会員3~8人を派遣し、被災した住宅から壊れた家具などをごみ集積場まで運んでいる。一般のボランティアの送迎も担い、2月末まで続ける。

  ●慰問も計画

 今後は輪島や珠洲の被災地で復旧活動を手伝ったり、子どもやお年寄りの慰問に出向いたりする計画だ。

 災害支援の総括・実行委員長の船田達宏副理事長は、災害ごみの片付けだけでも1日10軒程度しか進まず、被災地への息の長い支援が必要だと感じたという。「今後は被災者の心のケアも大切で、子どもの遊び場を提供するなど支援を続けていきたい」と話した。

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