関西フィル弦楽ゾリステン結成 滋賀で初公演 ゆかりの4人も演奏

関西フィル弦楽ゾリスデンの初コンサートを前に意気込みを語った藤原利佳さん(右)。隣はゾリスデンのリーダーで関西フィルアソシエイト・コンサートマスターの堀江恵太さん=県庁

 関西フィルハーモニー管弦楽団のトップ奏者12人が、弦楽アンサンブル「関西フィル弦楽ゾリステン」を結成し、3月20日に縁の深い滋賀県の湖南市甲西文化ホール(同市中央5丁目)で初のコンサートを催す。湖南の春を彩る音楽会として、来年以降も恒例にしたいという。

 関西を代表する楽団の関西フィルは、世界的バイオリニスト、オーギュスタン・デュメイさんが音楽監督を務める。昨秋の欧州公演も成功を収めた。

 毎年夏は野洲市や長浜市で「リラックスコンサート」、年始は甲賀市で「ニューイヤーコンサート」を催し、滋賀とは縁が深い。湖南市でも演奏を-と412席の同ホールの規模に合う弦楽アンサンブルを編成した。

 コンサートは湖南市の主催。しがぎん経済文化センターの共催で催す。藤原利佳さん(バイオリン)が甲賀市、平野あずささん(同)と大町剛さん(チェロ)が大津市、猪飼正代さん(コントラバス)が草津市と、滋賀在住者の4人がメンバーに名を連ねた。

 藤原さんが2月1日に県庁で会見し、「地元で演奏できるありがたい機会。弦楽器のダイレクトな響きを堪能していただければ」と抱負を語った。

 午後2時開演。演目はパッヘルベルのカノン、エルガーの愛の挨拶(あいさつ)、ブラームスのハンガリー舞曲など。関西フィルの首席指揮者藤岡幸夫さんが案内役を務める。入場料一般2千円。問い合わせは同ホール0748(72)2133。

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