英財務相、公共支出の抑制検討 減税の財源捻出=FT

[14日 ロイター] - ハント英財務相は、3月の予算案に盛り込む減税について、財政見通しが厳しい場合、財源を確保するため、公共支出を抑制することを検討している。

英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が財務省関係者の話として報じた。

公式予測で「スマート減税」の財源が不足した場合は、来年以降も「さらに支出を抑制」することを検討しているという。

同相は2029年まで公共支出を年1%ポイント増やす計画だが、エコノミストからは、計画は「作り話」で、予算が厳しい一部の公共サービスは実質的に大幅に削減されるとの指摘が出ている。

FTによると、財務省関係者は公共支出をさらに抑制し、年約0.75%ポイント増とし、予算案に盛り込む減税の財源として50億ポンド(62億8000万ドル)─60億ポンドを捻出することを検討している。

財務省関係者は「昨年秋に比べて減税の余地は大きくないとみられており、幹部は不利な数字が再び出た場合に備えて、将来の一段の支出抑制と生産性改善を内部で検討し始めている」と述べた。

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