子どもの医療費助成 対象を県内全域で高卒時期まで引き上げる方針 島根県の丸山知事が県議会に示す

島根県の丸山達也知事は、15日、子どもの医療費の助成を県内全域で高校卒業に相当する時期まで拡充する新たな子育て支援策を県議会に示しました。再来年度の実現を目指します。

島根県 丸山達也 知事
「県と市町村が連携をして島根の子育て世代への支援の拡充に取り組んでいきたいと」

丸山知事は15日の県議会全員協議会で、県内全域で高校卒業まで医療費を助成する方針を説明しました。

現在の県の支援は小学校卒業までで、そこに各市町村がそれぞれ独自の助成を上乗せしていて、高校卒業までの医療費の助成を行っているのは県内19市町村のうち10の自治体です。

再来年度から県の支援を中学校卒業までに拡充することで、各自治体ですでに負担している財源が浮くことになり、県は、自治体が浮いた財源を使うことにより、すべての市町村で高校卒業までを支援できるよう制度を整える考えです。

すでに高校卒業までが助成の対象となっている自治体については、新たな子育て支援策の導入を促します。

医療費助成の拡充は、これまでに市町村や県議会会派から要望があり検討されていました。

新たな県の負担額は3億8000万円になると試算していて、今後、県議会の意見も反映しつつ、制度を固める方針です。

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