住宅を借りられない社会的弱者に「連帯保証」提供、互いに支え合う暮らし後押し やどかりサポート鹿児島に表彰状 地域再生大賞ブロック賞

地域再生大賞九州・沖縄ブロック賞の表彰状を受け取る「やどかりサポート鹿児島」のスタッフ=15日、鹿児島市下荒田4丁目

 南日本新聞など地方新聞47紙とNHK、共同通信が主催する第14回地域再生大賞で九州・沖縄ブロック賞に選ばれた「やどかりサポート鹿児島」(鹿児島市)の表彰式が15日、同市の同団体事務所であった。理事の新川昇一郎さん(42)らに、南日本新聞社の國弘崇取締役が賞状と盾、副賞目録(10万円)を手渡した。

 やどかりサポートは、貧困や障害、高齢などを理由に住まいの確保が難しい人を支えてきた。連帯保証人がおらず、住宅が借りられない人に「連帯保証」を提供するほか、“互助”をキーワードとして支援を受ける人同士が支え合う暮らしも後押ししている。

 新川理事は「活動を続ける難しさは常にあるが、地道な取り組みが認められてうれしい。連帯保証はあくまで入り口だ。その後、どのように地域とつながっていけるかを意識したサポートを続けたい」と話した。

 本年度の地域再生大賞は「つながる、多様性が拓(ひら)く」をサブテーマに、全国51団体が表彰された。15日は東京で、大賞の「貴志川線の未来を“つくる”会」(和歌山市)、特別賞の「おかげ祭り振興会」(宮崎県都城市)などの表彰式もあった。

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