「この惑星の福井と呼ばれるまちに、もうすぐ新幹線が開通するらしい」－。福井県福井市は2月16日、1カ月後に迫った北陸新幹線県内開業を首都圏中心に発信する福井のプロモーションムービーを公開した。人気CMシリーズ制作陣によるおなじみの演出や聞き覚えのある“あの声”で、福井の食や名勝を紹介している。
市のイメージ戦略を受託する「トレードマーク」（東京都）が手掛けた。これまでにも一乗谷朝倉氏遺跡の観光PR「一乗谷ディスカバリープロジェクト」を担当し、ソフトバンクCMのロケ地採用につなげた。
プロモーション事業の集大成ともいえる今回の動画は、サントリーの協力で、缶コーヒー「BOSS（ボス）」のCMシリーズを手掛けたカメラマンや脚本家らが企画から携わった。
シリーズで宇宙人ジョーンズ役の声優を務める、俳優の菅生隆之さんのナレーションで各地の名所やグルメを紹介する内容。国名勝・養浩館庭園は「海外の日本庭園ランキングでも上位に選ばれている、知る人ぞ知る名所だ」と解説。福井名物のソースカツ丼は「『カツ丼なんてどこにでもあるだろ』と、言っている人にこそ食べてほしい」と薦める。
動画には、福井PRポスターなどに起用されている社会学者の古市憲寿さんや“一乗谷出身”の犬のお父さん、福いいネ！くんも出演。宇宙人こそ登場しないものの、足羽川桜並木や永平寺、越前がになど福井の魅力を詰め込んだ。
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フルバージョン1分42秒。30秒の名所編とグルメ編も作り、開業日前後にテレビ東京のCM枠で放映する。3月中旬までウェブ広告で集中的に発信。市のユーチューブアカウントやハピテラス大型ビジョンでも放映する。
市新幹線プロモーション課の担当者は「開業直前に、福井の魅力を知ってもらえる動画になった。たくさんの人に福井に来てもらえれば」と話した。
