階段で重い荷物運ぶ装置、火ばさみとごみ袋の一体化…高校生がユニークな研究結果発表

1年間取り組んだ研究の成果を発表する探究文理科の2年生(亀岡市横町・亀岡高)

 自分の興味のあることを1年間研究してきた亀岡高探究文理科2年生の成果発表会が、同高(京都府亀岡市横町)であった。階段の手すりに取り付けて重い荷物を運ぶ装置やごみ拾いがしやすい火ばさみの開発、花を光らせる挑戦など、生徒が工夫や苦労を重ねた結果がプレゼンされた。

 2年生30人は「探究クリエーション」の授業で週2回、10班に分かれて課題研究に取り組んできた。

 階段の手すりに設置する「テスリフト」開発の班は、プラスチック製段ボールやゴムシートなどを組み合わせた制作、辞典やペットボトルを乗せた実験の内容を、脱輪したりブレーキが利かなかったりして試行錯誤する様子の動画も交えて紹介した。別の班はごみ拾いの効率化のため、火ばさみとごみ袋を一体化するアイデアを披露した。

 光る花づくりの班は、水に蓄光塗料を混ぜてガーベラに吸わせる研究を説明。しかし塗料が水と混ざらず沈殿し、道管で吸い上げられる量が少なかったため「光らせるのは不可能だった」と話した。

 ほかにプロレタリア独裁や市内のポイ捨てごみ、外来生物などに関する発表もあった。同級生のほか、同科の1年生やアドバイザーの専門家3人も出席し、ユニークな結果には笑いが起きていた。

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