ブライアン・メイ、『ボヘミアン・ラプソディ』の複雑なリフに苦労

ブライアン・メイは、ステージで『ボヘミアン・ラプソディ』の複雑なギターのリフを弾くことに今でも苦労しているという。

ロサンゼルス、BMOスタジアムでの、クイーン+アダム・ランバートによる「ザ・ラプソディ・ツアー」の北米公演を終えたブライアン、1975年の同ヒット曲の「通常とは違う」リフが複雑な理由のひとつは、故フレディ・マーキュリーがピアノで書いたものだからだと考えていると語った。

ブライアンは、トータル・ギター誌でこう明かしている。「(このリフは)フレディのアイデアなんだ。フレディはそれを頭の中で考えてピアノで弾いたんだけど、オクターブで弾くからすごく難しいんだ」「僕はそれを元に、ギターで弾きやすいように少しアレンジを加えた」「そして『ボヘミアン・ラプソディ』では、ギターが作り出せるすべての音と、さまざまなピックアップの組み合わせを使っているから、サウンドに関して面白いことがたくさん出来た」「つまり、異なるピックアップ・セクションで異なるギターが入ってくるから、サウンドが変化していくんだ」

ブライアンは、これがミュージシャンとしてのフレディのスキルであり、また「ヘビー」ロックへの愛情の証でもあるとし、こう続けている。「面白いことに、フレディは本当に優れたリフマイスターだったんだ」「彼はジミ・ヘンドリックスの信奉者だった。彼は軽いものだけに関心があったように思われていたけど、そうじゃない。ヘヴィなものも好きだった」「ギタリストが自然に弾くようなリフではない」「それは諸刃の剣だ」「ギタリストにとっては難しいし、普通じゃない」「正直、今でも簡単だとは思えないよ!」「家では問題なく弾けるんだけど、ライブでアドレナリンが出まくって、熱気に包まれたステージのクライマックスであのリフがやってくる。簡単には弾けないよ」「興奮しながらも、次に指がどこへ行くかを考えるために冷静さもキープしなきゃならない」「想像以上に不自然なリフなんだ」「でも、普通じゃないからこそ、それが喜びでもある」

1987年にフレディが45歳で亡くなった後、同グループは、ポール・ロジャースやアダム・ランバートを含むシンガーを迎え「クイーン・プラス」としても注目を集めている。

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