2%インフレ目標、引き続き適切=NZ中銀総裁

Lucy Craymer

[ウェリントン 16日 ロイター] - ニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)のオア総裁は16日、現行の2%のインフレ目標が引き続き適切との考えを示した。

オア氏はワイカト大学で開催された経済フォーラムで講演し「2%という数字はインフレにおける費用と効果の適切なバランスを引き続き保っている」と述べた。「2%に焦点を当てることは『最適な』インフレ水準と一致しているようだ」と説明した。

足元のインフレ率は4.7%で、中銀の目標レンジ(1─3%)を大きく上回る。中銀は次回2月末の政策会合で金利を5.5%に据え置くと予想されているが、利上げの可能性もある。

オア氏は、インフレ率は低下しており、正しい方向に向かっているが、非貿易財のインフレ率はかなり遅いペースで低下していると述べた。

「インフレ期待が2%の水準にしっかりと固定されるためには、まだ取り組みが必要だ」とし、生産能力への圧力とインフレ期待が金融政策委員会の焦点になると説明した。

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