空席の芦屋市教育委員に市民団体代表の女性 高島市長の人事案、議会が全会一致で同意 兵庫

芦屋市役所=芦屋市精道町

 兵庫県芦屋市の高島崚輔市長は16日、開会した市議会本会議に、市教育委員として市民団体代表の三宅真理子さん(51)=芦屋市=を任命する人事案を提出し、全会一致で同意された。

 任期満了に伴う教育委員の後任人事を巡っては昨年末、高島市長が提出した任命案を議会が不同意とし、約2カ月間、異例の空席となっていた。

 三宅さんは、神戸女学院大を卒業後、フランスに移住したことなどをきっかけに、外国人と日本人がともにまちづくりに取り組む市民団体「こくさいひろば芦屋」に参加。現在は代表を務める。

 昨年12月の市議会定例会では、高島市長が元さいたま市教育長の女性を任命する人事案を提出。議員から「遠方に住んでいて、委員会への出席などが困難ではないか」「他にも多くの役職を兼任しており、芦屋の教育が最優先されるかが疑問」などと意見が出され、反対多数で不同意となった。(村上貴浩)

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