米マイクロソフト、ドイツに2年で32億ユーロのAI投資へ

[ベルリン 15日 ロイター] - 米マイクロソフトは今後2年間にドイツで32億ユーロ(34億4000万ドル)を投資する計画を明らかにした。対象は人工知能(AI)が中心で、過去20年で最悪の落ち込みに見舞われている同国経済に朗報となりそうだ。

マイクロソフトのブラッド・スミス社長は15日、対独としては過去40年で最大規模となる今回の投資により、同国におけるAIとデータセンターのインフラ設備を2倍にするほか、訓練プログラムの拡充を目指していると説明した。

スミス氏は、「われわれはドイツに対する大きな信頼ゆえにこの投資を行う」と述べ、輸出主導の同国経済は常に技術変革の最前線にあったと指摘した。

同氏は、ドイツはAIに基づくアプリ開発では欧州第2位で、独企業によるAI導入が拡大している一方、AIのスキルにおいては11位と指摘した。

ショルツ首相は、このところドイツでは電池や半導体、医薬品部門にも多額の投資が見られ、今回の動きは同国に対する信頼表明となったと述べた。

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