●大和ハウス工業 4万2070平方㍍
大和ハウス工業(大阪市)が能美市福島町の産業団地「福島グランパーク」に進出し、スーパーやドラッグストアなどが集積した複合商業施設を整備する方針であることが16日、市への取材で分かった。幹線道路に近い交通アクセスの良さなどが決め手となった。土地、建物を併せた総投資額は約40億円を見込み、2026年度中のオープンを目指す。
●福島町の産業団地
大和ハウス工業が商業施設の開発で能美市内に進出するのは初めて。市土地開発公社から4万2070平方メートルの用地を取得し、スーパーを核テナントとして、ドラッグストアや飲食店や物販店が入る複合商業施設を整備する。
福島グランパークは、北陸自動車道の能美根上スマートインターチェンジや国道8号、県道加賀海浜産業道路に近接する。交通アクセスが良好な上、まとまった用地が確保できることから、同社が商業ゾーンの一体的な開発を目指すことにした。
市によると、団地周辺はスーパーなどの買い物施設が少ない「店舗空白地帯」で、新たな商業施設では団地の進出企業の従業員や近隣住民らの利用を想定している。
福島グランパークは全体が17万7318平方メートルで、2019年に造成に着手した。これまで澁谷工業(金沢市)、オンワード技研(能美市)、歯愛メディカル(同)、石川日野自動車(金沢市)の4社が進出している。大和ハウス工業の進出により団地すべての分譲区画が埋まった。
19日にも同社関係者が市役所に井出敏朗市長を訪ね、正式に進出を表明する。