エジプト、ガザ境界付近に難民施設 ラファ侵攻に備え=関係筋

[16日 ロイター] - エジプトはイスラエルがパレスチナ自治区ガザ最南部ラファに侵攻した際に備え、脱出するパレスチナ難民を収容できる施設を整えた場所をガザとの境界付近に構築している。関係筋4人が明らかにした。

一方、エジプト政府「国家情報サービス」のトップは取材に「これは事実無根だ。パレスチナの兄弟たちもエジプトもこの可能性に対して何の準備もないと言っている」と述べ、関係筋の証言を否定した。

エジプトはこれまで、イスラエルのガザ攻撃によってパレスチナ人がシナイ半島に流入する可能性に繰り返し警鐘を鳴らし、こうした事態は全く受け入れられないと表明している。

関係筋の1人によると、エジプトは停戦に向けた話し合いでそのような事態は避けられると楽観視しているが、一時的な予防措置として境界付近にこうした場所を設けている。

他の3人は、エジプトがパレスチナ人の避難所として使える基本的な施設を備えた場所を用意し始めたと証言。これはコンティンジェンシー(不測の事態に備えた)措置だと強調した。

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