豪政府、価格急落のニッケルを「重要鉱物」に 低利融資で支援へ

Melanie Burton

[メルボルン 16日 ロイター] - オーストラリア政府は16日、ニッケルを「重要鉱物」に指定した。価格急落で危機に見舞われるニッケル業界は低利の政府融資を受けられることになる。

インドネシアの供給増によりニッケル価格が1年間で40%も下落したため、豪ニッケル業界は数千人規模の人員削減に直面している。

キング資源相は声明で「ニッケルの国際価格は2024年を通じて比較的低水準で推移すると予想され、市場の余剰が是正されるまで数年間は続くだろう」と指摘。国内のニッケル産業がさらなる危機に見舞われることへの懸念を示した。

豪資源大手BHPグループは15日、西オーストラリア州のニッケル事業で25億ドルの特別損失を計上する見通しと発表した。

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