同僚の体を触るセクハラを繰り返したとして、兵庫県警は16日までに、本部交通部門に勤務していた40代の男性巡査部長を本部長訓戒処分とした。神戸新聞社の情報公開請求で分かった。
県警によると、巡査部長は2022年3月~23年9月ごろ、同じ部署に所属する年下の男性9人に対し、休憩時間などに体を触る行為を繰り返したとされる。9人のうち1人が上司に相談して発覚した。
県警の調べでは、巡査部長に恋愛感情はなかったが、9人が「性的に嫌だった」と証言したことからセクハラに当たると判断。巡査部長は「相手の反応を見るのが楽しくて、ふざけてやった。セクハラが同性間にも適用される認識はあったが、相手が許してくれるなら問題ないと思っていた」などと説明したという。
県警は、上司の40代男性警部補も、セクハラを知りながら報告を怠ったとして本部長注意処分とした。警部補は「(巡査部長が)やりすぎていると思うこともあったが、じゃれ合いとも思っていた」などと話したという。