宿泊キャンセル損失20億円 和倉温泉旅館協同組合

 能登半島地震で被災した七尾市和倉温泉の旅館・ホテルで、宿泊予約キャンセルによる損失が1月末時点で20億8千万円になったことが16日、和倉温泉旅館協同組合への取材で分かった。組合によると、昨年5月に起きた珠洲地震時の約14倍で、建物や護岸の被害などを含めると被害額は1千億円を上回る可能性がある。

 組合加盟の22旅館・ホテルでは施設損壊や断水で休業が続いており、予約キャンセルの損失はさらに増えるとみられる。1~3月の予約キャンセルは約8万件で、昨年5月5日の珠洲地震では、キャンセルは5352件、損失額は1億4450万円だった。

 和倉温泉観光協会は被災施設の復興費を確保するため、クラウドファンディング(CF)を実施している。16日午後7時半時点で、約340万円が集まった。

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