埼玉県小鹿野町河原沢の尾ノ内渓谷で開催中の「尾ノ内氷柱（ひょうちゅう）」会場内で12日、創作舞台「尾ノ内沢の龍」が行われた。雪に包まれた氷の芸術を背景に、地元のダンスパフォーマーが優美な舞いを披露し、会場を沸かせた。
出演者は、同町を中心に活動するアーティスト村岡友憲さんと俳優大西まさしさん、ダンススタジオ「スタジオフィッツ」（秩父市大野原）アクロバットメンバーの小学生3人。水を操る龍を祭った両神山を舞台にしたオリジナルストーリーで、村岡さんが脚本・演出を担当した。
上演時間約15分の中に、アクロバット、バレエ、ブレイクダンス、墨絵ライブペイントなど多彩なパフォーマンスが詰め込まれ、冬山から吹き降りてくる冷たい風を吹き飛ばすように、演者と客席の熱気が一体になった。
スタジオフィッツメンバーで小学6年の高田颯さん（12）は「練習の成果が発揮できて満足」と爽やかな笑顔を見せた。村岡さんは「今後も地元仲間とエンターテインメントの可能性を広げ、地方創生に貢献していく」と話していた。
